

「有限か無限か」~10大事件としての仮想通貨③
ビットコインのメリットとして繰り返し主張されるのが、ビットコインは総量が限定されている、という点である。 ビットコインは、数式モデルに基づいて総量が2,100万ビットコインになるように成立しており、その「発行上限」に向けて、4年ごとに半減していく仕組みになっている。2,1...


「屈託のない交換業者」~10大事件としての仮想通貨②
仮想通貨について考えるときに、多くの人が感じる疑問は、「何か腑に落ちない」、「腹落ちしない」、もっとはっきり言ってしまえば「胡散臭い」感覚だろう。 今年の春に新進の仮想通貨交換業者の方の講演を聞いた。流体力学で博士号を持つ彼の講演では、「そもそもお金とは、「他人が”それ”を...


「ビットコイン・プロジェクトチーム」~10大事件としての仮想通貨
1月のコインチェック詐取事件以降、仮想通貨問題が新聞紙面に載らない日はないと言っても言い過ぎではない。議論の混乱が興味深かったこともあり、リスクマネジャーの立場から、「10大事件としての仮想通貨」を考えてみた。 4年前、自身が主宰する「東京リスクマネジャー懇談会(TRMA)...


「若き天文学者」
「10大事件」を手に取られた友人から、「表紙のフェルメールの「天文学者」の絵は、許可を得て使っているのか」、という質問をいただくことがよくある。素人の自分は詳しく知るよしもないが、出版社さんの側で必要な許可を得ていただいている。(どうも一般公開されている美術館の絵画は使用許...


「地理学者」
前稿の「増補版 金融リスク管理を変えた10大事件+X」は、「日本の金融リスクを変えた10大事件」との同時刊行だった。この本は、前出の「金融リスク管理を変えた10大事件」(初版)の好評を受けて、出版社である金財さんから、「日本の10大事件を執筆いただけないか」というお話を受け...


「天文学者」
おかげさまで、小著「増補版 金融リスク管理を変えた10大事件+X」が増刷されることになりました。稚拙な文章にお付き合いいただいた方には、心より感謝いたします。 この本は、改訂前の初版「金融リスク管理を変えた10大事件」が5,494冊販売されたので(あと6冊売れてくれれば切...
TRMA118回セミナー「人とコミュニティの金融について」開催記録
期末の忙しさから事後報告になってしまったが、3月5日に、東京リスクマネジャー懇談会(TRMA)第118回リスクセミナー「人とコミュニティの金融」を開催した。講師は第一勧業信用組合理事長の新田信行さん。 【第一勧業信用組合さんのFacebookより】...


「モネータ 女神の警告【ターミネーター対レプリカント】」
【今】前投稿の「機械対機械によるリスク管理」は、もともとは、2013年の「(初版)金融リスク管理を変えた10大事件」の第10章「アルゴリズム取引と『フラッシュ・クラッシュ』」の「目撃者のコラム」で紹介したものだった。 (2016年の「増補版...


「モネータ 女神の警告【日経電子版】」
【今】2月12日発行の日経新聞電子版の「モネータ 女神の警告」という記事(紙媒体の1面記事からリンクした記事の形)で、小職のインタビュー記事が掲載されていたので、内容を記載しておきます。 「取引のリスクもAIで管理」-モネータ 女神の警告...


米国発株価動揺
【今】本ウェブサイトのひとつの目的は、リスクマネジャーの見方を伝えることである。その目的からして、避けては通れない事象が起きている。 先週来、金利・株価が動揺している。きっかけは米国の利上げに関する憶測だろう。 米国の利上げペースが早まり、上げ幅も大きくなるのではないか、...